藤川崇のブログです。

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東京時代、優秀な先輩たち② K上さん

シリーズ2回目は、K上さんです。

K上さんは、僕が社会人になり、一人目の師匠たる先輩です。

K上さんは、見た目はチャラいのですが、本質はロックというか、パンクな人でした。

見た目で言うと、茶髪にした いっこく堂 です。

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公式サイトより http://www.ikkokudou.com/

 

僕は、◯◯◯◯という会社に入社して、2人1組のチームを作ることになり、K上さんと一緒のチームになりました。

 

ちなみに、僕が初めて入社した会社◯◯◯◯の社名の由来は、アジテーションプロパガンダの略称です。

意味を検索してもらえれば分かりますが、アジテーションもプロパガンダも意味としては似ています。

社名としては、若干危ない感じですかね・・・(^_^;)

右寄りな雰囲気があります。

ニュアンスとしては、扇動やキャンペーンや洗脳に近い雰囲気です。

完全なる営業集団でしたので、軍隊チックというか、なんていうか。

個々の色合いが強かったので傭兵的な集団かな。

 

K上さんの話に戻します。

ある日、K上さんに同行して営業をしていたときのこと。

僕らの目の前を歩いていたサラリーマンが歩きタバコをしていました。

交差点にさしかかりました。

サラリーマンはやがて、タバコを吸い終わり、道端にポイ捨てしました。

K上さんの表情がブチってなりました。

すかさず、K上さんはサラリーマンの手を掴み、「おい、ポイ捨てすんじゃねぇよ!」と凄んで睨みました。

ビックリしたサラリーマンは、「すみません」と言い、ポイ捨てしたタバコを拾い上げ去りました。

僕はK上さんに対して、よくもまあ、そういう行動を即座にとれるもんだなあ、感心しました。

K上さんは、「当たり前の行動を当たり前にしただけ」だと言って、何もなかったかのように歩き続けます。

こういうことって出来そうで出来ません。

だって、面倒なトラブルに巻き込まれる可能性も少なからずありますから。

K上さんは、大人というか、人間が出来ているというか、まっとうな人。

見た目はチャラいけど。

 

ある日、うちの会社の競合にあたる広告代理店が倒産しました。

(もしかしたら、全然違う会社だったかもしれません)

それって、普通なら喜びそうなもの。

だって、ライバルが減るわけですから。

僕は、「A社が潰れたらしいですよ。競合が減って良かったですね!」とK上さんに言いました。

K上さんは、ムッとして僕にこう言いました。

「いいか、フジ。倒産って大変なことなんだよ。相手の気持ちになってみろ。競合の会社だって社員が何人もいるんだぞ。その社員さんには家族がいるんだぞ。それ考えたら、喜んでいられるか?ライバルがいなくなることは良いことかもしれないけど、相手の気持ちを考えたら、ガッツポーズはいらないよな。お前は、余計なこと考えずに淡々と普段通り仕事をやればいいんだよ」

K上さんは、僕とは違いスポーツマンで柔道をずっとやってきた人でした。

チャラいけど。

柔道精神というのでしょうか、相手を敬う気持ちを常に持ち続けている人でした。

そういう意味では、僕のほうがチャラい?いや軽いのかもしれません。

 

実は、K上さんの前に、本当の一番最初の最初に僕に営業を教えてくれた人が存在します。

O野さんという方ですが、その人は、僕が入社して数ヶ月で退職されました。

キャリア(携帯電話)のショップの広告が得意な方でして、功を奏して携帯電話のショップを立ち上げることになり、退職されました。

性格はあまり良くなく、簡単に言うと男気が無い人でした。

一方、K上さんは男気のある人。

そんなO野さんと、僕はO野さんが退職する後半、あまり仲良くありませんでした。

退職が分かってからの数日、僕はO野さんをあまり良く思っていなかったので、ろくに話もしませんでした。

そして、退職の日。

O野さんは社内のみんなに形式的な挨拶を終えました。

僕はなんとも言えない、なんかむずむずした感じでした。

O野さんが、会社を出てエレベーターに乗ろうとした、その瞬間でした。

K上さんが、僕に「フジ、行け!」と言いました。

その一言で何を言いたいか僕には分かりました。

他の営業マンたちも分かっていたことと思います。

次の瞬間、僕は「O野さん!」と言い、エレベーターに乗る寸前のO野さんに駆け寄りました。

「今までありがとうございました。これからもがんばってください。僕もがんばります」

O野さんは、涙腺を緩め「おう。ありがとうな」と言ってエレベーターに乗りました。

あの時間は長かった、いや短かったのかな。

あれ以来、O野さんとは会っていません。

きっとバリバリに携帯電話、いや今はスマホを売りまくっているでしょう。

 

K上さんは、僕が知っている中で、もっとも男気のある人です。 

 

どこにでもありそうな、ありふれた話なんですが、僕にとってはドラマチックすぎて、今でも記憶に残っている東京時代。

この会社で過ごした2年間は怒涛のように過ぎていくのでした。

次回の優秀な先輩シリーズは、頭が良くて仕事も出来るけど、なかなか集金が出来ない先輩の話を書きます。

 

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ロックで、パンクなK上さんにこの歌を捧げます。

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