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藤川崇のブログです。

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東京時代、優秀な先輩たち① S谷さん

趣味・ライフスタイル

第一回目は、S谷さん。

S谷さんはカッコイイし、青学出てるし、テニスサークルだし、ピアノ弾けるし、名古屋の商社の御曹司だし、もちろん仕事バリバリできるし、女子にモテる要素を全て兼ね揃えている人だった。

 しかも、自分でとってくる仕事も、芸能人を扱う内容だったり。

いわゆるトレンディドラマの大手広告代理店の主人公みたいな絵に描いたような人だった。

見た目でいえば、及川光博を少しチャラくしたイメージだ。

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出典:c1.staticflickr.com

 

S谷さんは、青学を出たあと、某大手ファンド会社に入社。

ファンドと言っても、中小企業にお金を貸し取り立てる方の会社。

なぜ、S谷さんがその金貸し屋を選んだのか?

それは、この世のビジネスにおいて絶対的に「金」を避けて通れないから、「カネ」の勉強のために金貸し屋を選んだらしい。

S谷さんは、いずれは名古屋に戻って実家の商社を継ぐということを明確にしていた。

会社経営を継ぐことを前提に、一番初めの会社では「金」について学ぶと決めていた。

 

ミナミの帝王 1

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ナニワ金融道 1

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闇金ウシジマくん

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僕自身も将来、会社を継ぐということはなんとなく頭の隅にあったので、この当時の先輩たちの中では、S谷さんの考えること、S谷さんが何に注目しているか、そこを僕はよく観察していた。

 

お金についてひととおり学んだS谷さんは、次に働く会社では「広告」を学ぶと決心してこの広告代理店に入社した。

 

お金と広告の知識をしっかりと学ぶことができれば、将来会社を継ぐにあたり、絶対的有利になるとS谷さんは踏んでいたようだ。

商社自体の知識は、会社を継いでから内部の社員に聞けば、良いって思っていたらしい。

普通だったら、将来継ぐであろう業界・職種で修行すると思うのだが、このあたりがS谷さんの頭の良さだろう。

ホント頭良いなって思う。

自分で計画を練って、全て実行できているからホントスゴイ人だ。

 

ある日、なんかの打ち上げで新宿歌舞伎町の社長の行きつけのオカマバーで飲み会があった。

オカマバーのショータイム、ミラーボールが回ってる。

みんなぐでんぐでんに酔っていた。

S谷さんもかなり酔っ払っていた。

S谷さんは、僕の頭を小突きだした。

僕「S谷さん、やめてくださいよー」

S谷さん「うるせえ、フジ」

こんなやりとりが数回。

僕は段々苛ついてきて、頭に血が登った。

僕はついにS谷さんの頭にパンチを入れていた。

S谷さん、怒る!

他の先輩たちも凍りつく。

他の先輩「フジ、いいからこの店でろ!タクシー捕まえるから乗って家帰れ!S谷ブチ切れたら何するかわかんねーから、早く帰んな」

僕は他の先輩の言われるがまま、タクシーに乗ってアパートに帰った。

翌朝、僕はすぐにS谷さんに電話した。

S谷さん「あー、フジィ、昨日はおつかれさん」

僕「調子に乗って殴ってしまったみたいでゴメンナサイ」

S谷さん「イイって、俺も酔ってたからさ、気にすんな」

S谷さんはあっさりしていた。

心の広い先輩だなーって思った。

 

後日、他の先輩から聞いた話しでは、S谷さんはすごい剣幕で「絶対フジ殺す!」といって歌舞伎町の町を練り歩いて僕を探していたらしい・・・。

ヮ(゚д゚)ォ!

 

僕が会社を辞めることになって、全員ではないが、有志5,6名で静岡の旅館に旅行に行った。

夜、皆で布団に入っても中々眠らない。

まるで修学旅行のようだ。

そんなとき、S谷さんが僕に質問した。

「フジ、経営者の能力で何が一番大切なのか分かるか?」

「なんすかね〜、器すかね?」

「違うわっ!能力って言ってんだろ。フジは相変わらずバカだな〜。経営者にとって一番大切な能力は企画力だよ。」

S谷さんはこの会社でナンバーワンの企画力を持っていた。

企画提案とはよく言ったものだが、まさにS谷さんの 企画提案力は半端無かった。

某エステ会社への提案では、著名な芸能人を使ったパーティを企画。

「俺にやれないものはない」的な自信満々の人だった。

そして、誰よりもバックストリートボーイズの「I Want It That Way」が好きだった。

彼は暇があれば、「チェミワイ〜♫」を連発していた。


Backstreet Boys - I Want It That Way

 

S谷さんが唯一苦手だったのはパソコン。

パソコン分野では、ハッキリ言ってど音痴。

彼はきっと、このご時世でもFacebookもLINEもやっていないだろう。

この人に僕が唯一勝っているとすれば、パソコンやインターネットの分野だろう。

パソコンに関しては、何から何までいつも僕に聞いていた。

僕が会社を辞めた後、S谷さんも会社を辞めて、その後ご実家の商社を継いだ。

そんなおり、S谷さんから着信があった。

「フジ、俺今電気屋にいるんだけどさ、パソコン何買ったらいいかな?」

僕に聞かずに店員に聞いたらいいんじゃないかと思ったが・・・(^_^;)

 

S谷さんの口癖で記憶に残っているのは、巫女の真似をして「祓い〜、祓い〜。」とよくつぶやいていた。

なんでも、支払いのことを「払い、払い」と言っていたようだ。

支払いは何よりも大切だと言いたかったのだと思う。